五位鷺(ごいさぎ)

醍醐天皇が神泉苑に行幸になったときに鷺(サギ)が羽を休めていた。 帝は召使いにあれを捕らえて参れと仰せられた。 召使いが近づくと鷺は飛び立とうとした。 召使いが「帝の御意なるぞ」と呼びかけると 鷺は地にひれ伏した。 帝は大いに喜ばれ、鷺に「五位」の位を賜った。 以降、鷺は「五位鷺」と呼ばれ、謡曲にも謡われるようになる。