安達ヶ原 あだちがはら
登場人物…老婆、鬼、祐慶(ゆうけい)、山伏、飛脚、旅人数人老婆は糸くりをしながら人を待つ。老婆というのは仮の姿。実は人を食べる鬼であった。旅人や飛脚が泊まりにやってくる。泊まり客が寝しずまると、老婆は正体をあらわして食べてしまう。 次に阿(あ)闍(じゃ)梨(り)・東光坊(とうこうぼう)祐慶と従(じゅう)者(しゃ)の山伏が訪れる。老婆は部屋の中を見てはいけないと言って姿を消す。山伏は胸さわぎを覚えて部屋をのぞくと、鬼が二人に襲(おそ)いかかる。二人は法(ほう)力(りき)で鬼を祈り伏せる。