棒振 ぼうふり

◇登場人物…棒振、講社全員

棒振役が舞台に出て、鬼門切りのあと、仏の種字を踏む作法をする。棒は黒白だんだら模様に五色の房がついたもので、これを両手や片手で上下左右に振りまわし災厄をはらう。講社員は棒の速さに応じて、扇子を上下にあおいで「チョウ、ハァ、サッサイ」とはやす。四種類を振り終えると、棒を前後に飛び越える。 この番組だけは演者が仮面をつけず、囃子も鰐口のみである。棒振が終ると、狂言も結願(終了)となる。