炮烙割 ほうらくわり Houraku-wari

◇登場人物…目代(もくだい)、炮烙売り、羯鼓(かっこ)売り
 
目代(役人)が市場を新設しようとして「最初に店を出した者には税金等一切を免除する」という意味の立て札を立てる。まず羯鼓売りがやってきた。まだだれも来ていないので、ひと眠りする。次に炮烙売りがきて、持ち物を交換したことからけんかになる。これを目代が裁いて、羯鼓売りが税免除の特権を得る。 この炮烙は2月3日の神泉苑の節分祭や、11月の狂言において、信者から厄除けや家内安全などを願って奉納されたものが使用される。