大原女 おはらめ

◇登場人物…母親、娘三人、旦那、供(とも)
 
洛北の大原女は、頭に柴などをのせるという独特の風俗で名高い。旦那とその供が花見の宴をしていると、大原女の母親と娘三人がやってくる。
旦那は娘に踊らせ、酒をふるまう。そして、一人の娘を気に入り連れ去ろうとする。母親はその娘とあわてて逃げる。さらに踊りが続く間に母親は娘と衣裳をとりかえ、顔をかくして戻ってくる。
旦那は娘と思い込んで求婚するが、顔を見ると母親であった。旦那は驚いて逃げて帰る。