湯立 ゆたて Yutate

◇登場人物…巫女(みこ)、神官(しんかん)、講長、講中数人
 
講長と講中数人が神前に釜(かま)をすえ「明年の明年の」とはやしながら湯をわかす。湯がわくと巫女と神官を招く。
神官は御幣(ごへい)で祈願し、笹の葉で湯を散らして邪気をはらう。講中は熱湯が飛んでくるので閉口するが、笛を吹いてはやす。巫女もジャンボン(銅拍子(どびょうし))ではやす。神事がすんで、講中一同は釜の湯で身を清め、踊りながら「明年の明年の」をくりかえしつつ退場する。